1873年、「Church’s(チャーチ)」はトーマス・チャーチとその3人の息子であるアルフレッド、ウィリアム、トーマス ジュニアが設立。1675年よりハンドメイドで紳士靴製造を家業としてきた経験をベースに彼らが立ち上げたブランドです。チャーチの本拠地は、中世より革製品と靴産業で栄えてきたイギリスのノーサンプトンにあります。
設立から数年で、「Church’s(チャーチ)」は小さな職人工房から高級フットウエアのベンチマーク企業へと成長し、 地元はもとより、ファッションに敏感なロンドンやその他のヨーロッパの都市でもその名を響かせるようになりました。20世紀より新しい市場を求めて、アメリカやカナダ、南米などの地域へ輸出を拡大し、1921年にはロンドンに「Church’s(チャーチ)」の1号店がオープンしました。
1957年に設立した新工場は、現在においても「Church’s(チャーチ)」の本社として機能しています。1965年には女王エリザベス2世が同工場を視察し、優れた輸出功績に対して、英国女王賞が授与されました。この受賞により、「Church’s(チャーチ)」は国際的なブランドとしての地位を築いたのです。
プラダ・グループ傘下に
1999年、「Church’s(チャーチ)」はファッション業界を牽引するプラダ・グループに買収されました。英国の伝統を 尊重することを前提としたプラダ・グループからの買収の申し出に、「Church’s(チャーチ)」が応じる形でパートナーシップが締結されました。 新たに設けたガイドラインに基づき、伝統のラインを守りながらシーズンに応じたモダンなスタイルのコレクション製作をすることが実現したのです。